激しく揺れる。ドアのたてつけが悪く、走っている間に開
いてしまうのはどうかと思うが、車掌役のお兄さん(たぶんガイドだろう)がその都度閉めていた。天気は曇りで、風が涼しくてよい。パラカスに着いた。車掌、ではなく旅行会社のガイドに案内され、港へと歩く。港は魚の水揚げ中でごった返している。見ると、イワシなどがあった。ボートに乗る。これはわりと高速のモーターボートで、十数人が乗るから縦に長い。他のツアーでは木の危なっかしいボートに同じような人数を乗せているのもあり、ちょっ
と怖い気がする。こういうのは旅行会社次第だから飛び込みで探すの
もリスクが大きいと感じる。さて、分厚い救命胴衣を着用し、その上にカメラをぶら下げる。空は相変わらず曇っており、モーターボートの速度が上がると風が強くなり、肌寒い。船は最初に半島に沿って進み、砂の上に書かれた地上絵のようなもの(ナスカとはデザインが異なる)を見せてくれるが、あまりたいしたものには見えなかった。半島の先から沖に出て、バジェスタス島に向かう。かなりの沖合いで、午後は荒れるから午前中しか観光は出来ないところなのだと言う。縦に長いとはいえ多少大きい程度のモーターボートでこんな
沖に出たのは初めてで、船酔いしやすい私には
十分に怖い航海であるが、案外揺れは小さくて、あっという間に島が近づいてきた。島は切り立った崖に囲まれており、侵食された大きな穴があったりして、変化に富んでいて素晴らしい景色だ。崖にはいろいろな鳥やペンギン、アシカなどが無数にいて、この島々が外敵の近づかない安全な地であることを思わせる。島の上部は鳥のフンで真っ白になっているところと、鳥が密集して真っ黒に見えるところとあり、雄大な景色である。以前は島に堆積した鳥のフンを採取し肥料として運び出していたそうだが、その工場も既に朽ちていて、桟橋にもたくさん鳥が群がっていた。島の近くは波が砕け散って水の動きが複雑だが、ボートはそこを巧みに進み、左右それぞれの客に動物達を見せてくれる。近くまで寄ってくれるので、中望遠くらいがあれば十分に動物たちを捉えることができ、写真を撮るという目的でも満足できる結果になった。












し、ということにしている。行きに乗せてくれたマイクロバスには乗れないのだが、ピスコ行きのローカルバスに便乗させてもらった。ツアー会社から話が行っているらしくて、無料だ。とはいえ有料でも1.5ソレスという低料金なのだが。いろいろなところ、バス停がないようなところでもよく停まる。地元の人たちの足なのである。料金は適当に割り算して小銭で払っているようで、車掌の手は小銭だらけで、大忙しだ。我々のために、アルマス広場にほど近いところで停まってくれた。お礼を言って降りる。この時点でまだ昼なので、サン・マルティンのターミナルに行き、バスを14時に変更し
ておく。係のおじさんは呼吸器系が悪いのか、汗をたらしながらふうふう言いながら新しいチケットを発行してくれた。繁華街の方に歩く。生ジュース屋でSが飲みたそうにしていたので一つ買う。私は衛生的にちょっとまずそうなので遠慮する。繁華街に着き、レストランを探す。涼しげな店を見つけて、ここで昼食を取ることにする。前菜のチーズクリームつきポテトは私の好みには合わなかった。メインはペルー式中華料理で、チャーハンとヤキソバにしたが、チャーハンもヤキソバも調味が薄すぎて何味なのか分からず..ちょっと失敗だったか。


できた。重い腰を上げ、ターミナルに向かう。途中でコーラを買った。冷蔵庫に入っている飲料は割高の料金になっているのだが、暑いから冷たい飲み物はありがたい。
なく座ることができた。窓が汚れていて写真を撮る気にはなれず。客の中に観光客らしき人は居らず、われわれだけのようだ。荷物や懐中が不安だが、しっかり抱えているしかあるまい。車内の写真を撮るのは憚られた。ターミナルを出発し、パン・アメリカンハイウェイに出ると、バスはボロだけど乗り心地は悪くないし、速度も出る。リマまで3時間、とバス会社は言っているが、渋滞がなければそれも可能かも知れない。とはいえ、途中いろいろなところで停車があり、かなり客の入れ替えがある。その都度、ボロボロの紙幣や小銭で運賃のやりとりをしている車掌はたいへんな激務である。そんなわけで、停車を頻繁に繰り返したバスはいつしか遅れ始め、リマには18時過ぎに着いた。車中でノミにでも噛まれたらしくて、足の何箇所かがかゆい。椅子も固くて、体の節々が痛い。ま、何事も経験と思えば..
り・スークレ通りの交差点に到着。タクシーで15分もかかるような距離を歩いていたのだから無謀もいいところだ。タクシーの運転手氏は地図を見ながら、通行人に道を聞きながら江田インの前に車を着けてくれた。江田インの枝光さんに近くの食堂を紹介してもらう。もうソルがないので、安い食堂しか入れない。3.5ソルの定食を食べる。Sはポジョのフライ、私はアヒ・デ・ガジーナにする。美味しくてガツガツ食べてし
まった。食後に出てきたお茶(甘い味がついている)がぬるくて、コップが汚れているような気がして何だか気味が悪い。後で胃腸薬が必要になるかも知れない。食事をして、帰るときに道端で犬のうんこを踏む。ああ、最後の最後で何ということを。道が暗くてこういうモノが落ちているのが分からないのだ。軟らかくて、出来たての様子。江田インで洗うことにしよう。
かと思わないでもない。
とする。キャッシングしたドル札が空港税と土産でちょうどなくなった。出国審査は列が長いが、自分の番では何も質問されず通過となった。出発ターミナルは仮の建物なのか、簡素な造りだ。待合室のようになったスペースは人で一杯で、どうやら飛行機は満席のようだ。体がだるい。ベンチに座ってぼんやりしていた。