ノクトン35mmF1.4 MC
40mmに引き続き、クラシックの銘をつけたレンズのシリーズは、収差を故意に残して味のある表現を、という趣旨で作られている。面白いことに、40mmではライツのズミルクス35mmを想起させるレンズ構成だったのに、そのズミルクスと同じspecであるこの35mmは、今度はズミクロン35mmに似ている。昔のレンズに一見似ている、ということも含めて、遊び心を仕事にしてしまうコシナには脱帽だ。
さて、その描写だが、F1.4開放から中心部の像はかなり良い。ただし、ボケ像はグルグルと同心円状を呈して昔のレンズっぽい感じはする。レンズのコーティングはマルチとシングルの2種が用意され、シングルは黄色〜アンバー系のコーティングで、無論故意にだろうが反射が多いように見える。前回40mmではシングルを選んだのだが、今回はマルチにした。マルチコートもいろいろな反射が見えて、そういう外見も楽しいものだ。
ZM C ビオゴン21mmF4.5
ツァイス・イコンシリーズのコンパクトラインナップの第2弾だ。ゾナー50mmと同様、数字上は昔のレンズと同じようなspecだが、レンズ構成は全く別である。開放絞りがF4.5と抑えられていることもあって、写りは優秀だ。歪曲もほとんど感じられない。周辺光量落ちがあり、絞り開放だと中心部に比べて20%の光量しかないのだが、マミヤ7の43mmもそうだし、超広角だからそういうものだと割り切っている。
ZM C ゾナー50mmF1.5
カール・ツァイスブランドのMマウントレンズに手を出した。買うつもりはあまりなかったのに、レンズを見てついつい..
小型に出来ていて、深いコーティングの色が魅力的である。開放付近は柔らかい解像で、F2.8くらいまでは周辺画質は少々甘いようだ。F4あたりから急激にシャープになる感じだが、正直に言うと、F2.8くらいで全面に均質になって欲しいところ。色再現はニュートラルで、逆光にも強いあたりは現代的。なお、レンズ構成は戦前のゾナーとは異なり、新しく設計されたものだ。