09年4月下旬−5月中旬
第4次欧州旅行
●第13日 09年5月6日(水) ライプツィヒ→フランクフルト→オスロ
旅も後半、これからはノルウェイ編ということになる。
8:15頃に起床。フランクフルトへの列車は、一昨日乗ったのと同じIC79670で、11:15発だからゆっくりできる。十分に準備を整えて、ホテルを出た。ライプツィヒに着いて以来、持参したペンのインクが切れて、日記メモはホテルのボールペンで書いていたのだが、それを持ち帰るのはよろしくないので、中央駅でペンを買った。日本の水性ボールペンが300円程度とたいへん高いので驚いた。それなら同じような価格でドイツのを、というわけでペリカンの水性インクのペンを買った。
フランクフルトへは400km弱、3時間40分かかる。昨日、座席指定を取っておいたので座る場所の心配はない。席番号は74、残念なことに通路側だった。もっとも、窓が極端に汚いので景色を見る気にならず、車内ではPCで旅行記の編集に専念していた。ドイツ鉄道もご多分に漏れず割引運賃の宣伝に躍起だが、航空機に対抗するなら低料金もいいが、窓も拭いてほしい。
旅行記編纂にも疲れて、食事でもと思って食堂車に行ってみたら、簡単なものしかできないようだったので食事は諦めた。
車内は出入が激しく、だいたい満席近い状態だ。ただし、私の隣の席は、3区間で予約が入っているのに、実際には最後のフルダからの客しか乗ってこなかった。そのフルダからのお客は親子と思われる2人で、1人が私の隣、もう1人が通路を挟んで1人用座席。そこで私がそちら(1人席)と交換しましょうか、と提案した。喜んでいただけた。
ところでフランクフルト・アム・マイン空港を、座席指定の札ではFfm Flug
Fernbと書いていた。Frankfurt am Main Flughafen Fernbahnhofの略だ。最後のフェルンバーンホフは遠距離列車駅のことで、Sバーンと区別しているわけだ。結局、そのFfm駅までは、ほぼ寝ていた。
フランクフルト空港駅は新しくて立派である。工事中の箇所も多数あって、ガラスを多用した屋根は周囲の工事のせいか、ホコリまみれになっている。駅からターミナル1のAという場所に行くには連絡通路を歩く。けっこうな距離だった。スカンディナヴィア航空はルフトハンザと提携しているので、ルフトハンザの窓口でチェックインをする。自動チェックイン機で姓と予約番号を入れると、搭乗券が出てくる。それを持って荷物預け専用の窓口に行けば完了だ。身軽になり、店を見るものの買い物をする気はなし。食事もどうしようかと思っているうちに、手荷物検査場を通ってしまい、その後にはもう、ろくなものがなかった。卵のサンドイッチとビールで昼食とする。サンドイッチは味がしない、ひどいものであった。
搭乗口付近で待つ。ヤマハのファゴットを持っている学生らしい人がいる。ケースは真新しく、大事に抱えていたから新品なのかも知れない。新しい楽器というのは嬉しいものだろう。ノルウェイの学生がドイツまで買いに来たのだろうか。
通ってみたら、搭乗口はバスへの乗車口だった。搭乗口でも待ち、バスに乗ってからも発車せずさらに待たされて憮然としていた。機内は26A、一番後ろの席だ。最初は空いていたが、バスの2便目が来て満席になった。勝手に席を移動していた人と、後から来た人たちの間で混乱している。ヤレヤレ。
上空はずっと曇りだった。国際線だから機内食があるかと思ったら、ドリンクも含め有料だった。そういえば、国際線と言いつつ出国審査もないわけで、飛行時間も短いから食事なぞ本来要らないのだろう。疲れているのでもう寝てしまおう。
一眠りしたら、ノルウェイ上空に差し掛かっていた。予定より数分遅れで着陸。入国審査は無い。空港から市内へは20分。Flytoget、フリートーゲットという専用列車が時速200kmで走っている。車両が3両編成と短いので、すぐに席が埋まってしまうのだが、なにしろ20分なら立っていても問題はない。実際、そうしている人も多かった。車内では皆携帯電話で話しまくっている。10年前はそれほど携帯電話を持っている人もいなくてあまり気にならなかったが、ここまで多いと少々うるさい。
ホテルはオスロ中央駅からは地下鉄で2駅だ。地下鉄への乗り換え場所をすっかり忘れていて少し回り道をしてしまった。中央駅に近いのに閑静な住宅街、そんなところにホテルがある。部屋は6005号室。ノルウェイは日本式の階の呼び方なので、少し戸惑った。それにしても、立派な部屋で恐縮至極である。キッチン、食器洗浄器までついていて冷蔵庫も冷凍庫別のものが。しかし、肝心なところ、書き物ができる机がない!インターネットするといっても、ひざに乗せてなのでやりにくかった。最大の問題は、暖房が暑すぎること。30度くらいになっているような。窓を全開にして温度調整をした。テラスに出たら、他の部屋も窓を開けていて、やっぱり暑いのだろう。
夕食は近くのセブンイレブンに行って、パスタを買った。それにしても、何もかも高い。500mlペットボトル飲料は20NOK(ノルウェイクローネ、300円弱)くらい、地下鉄も25NOKだったし、どうやらノルウェイの物価は日本の倍くらいするようだ。この物価状況でホテルが1泊1万円程度で取れたのは奇跡かも知れない。予約サイトの威力か。これから北へ向かうと、もっとしょぼい設備、シャワー、トイレ共同で9000円とかがザラである。これほどの物価とは思わなかった。節約せねば。
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